印藝舎いんげいしゃ

はんこやスタンプを使ってなにができるかを探るウェブマガジン
投稿:2022-11-10   TOP > 子育てに役立つはんこ

おむつの名前書きをスタンプで解決する

おむつに名前を書く

戦場でおむつに名前を書く辛さ

 0歳から2、3歳頃にかけて保育園や幼稚園、認定こども園などに通い始めるお子さんも多いかと思います。その際に苦労するのが毎日発生するおむつへの名前書きです。持ち物への名前書きもそれなりに大変ですが、持ち物は最初に名前を書いてしまえば半年、一年はそのまま使い続けるものなので特に問題はありません。問題になるのは、毎日園へ通う際に発生するおむつへの名前書きです。

 子どものトイレトレーニングが済んでトイレを使えるようになるまで、おむつを毎日登園時に持って行き補充することになります。これが地味に大変。なにせ、ただでさえ毎日の登園に合わせて子どもの世話をし、日々生み出される洗濯物を処理し、先生への連絡帳を記入し、それ以外にも通常の家事が待っていて、そんな混み混みでやること満載なところへ、突発的な子供のおもらし、取っ組み合いの兄弟喧嘩、なかなか寝てくれない夜の寝かしつけ等々が待ち受けています。それはもう毎日が戦場です。そんな多忙なスケジュールの中で、明日持って行くおむつに名前を書かなければなりません。これはマストです。

保育園に通う子ども園児

おむつは書かない、スタンプする。

 おむつはいちいち書いていたらキリがありません。毎日少しずつ書いていくのが理想ではありますが、やはりそれが無理な日もかならず出てきます。そこでおむつに名前を書くのではなく、スタンプで解決することをお勧めします。  毎日おむつに名前を書くのではなく、週末やまとまった時間が取れた時に一気にスタンプで名前を押してしまおうという作戦です。

 自分で個別にゴム印を作ってしまう手もありますが、普通の市販のスタンプ台ではおむつにスタンプすることはできません。市販のスタンプ台は紙に押すことを前提にしたインキになっているので、おむつに押してしまうと文字が擦れてしまって判別できないことが多いからです。これはシャチハタのような浸透印も同様です。押したらたいてい文字が散ります。

おむつに普通のスタンプ台を使うと薄くなる おむつに普通のシャチハタを押すと文字が散る 上写真 おむつに普通のスタンプ台を使うと薄くなる
下写真 おむつに普通のシャチハタを押すと文字が散る

そこで、おむつに名前を押すことに特化したスタンプがシャチハタから出ています。

 このおむつポンを使えば、普通のスタンプ台とゴム印では解決できなかったおむつへのスタンプ押しが解決します。おむつポンで使っているインキは布やプラスチック、金属や木材へもきれいにスタンプできる優れもののインキ。しかもスタンプの大きさが2×8㎝の割と大き目なサイズになっているので、多少でこぼこして凹凸面があるおむつでも問題なくスタンプすることができます。

 おむつへの名前を書く作業も、要は事務作業のようなものです。大量のおむつに同じ名前を書いていくという作業です。どうせ同じ名前を書くのであれば、スタンプで時間をかけずに押していく方がよほど効率的でスマートです。

もっとラクに押したい方に

 ただ、このおむつポンにも一つ弱点があります。それはこのゴム印を「いちいちスタンプ台に押さなければならない」ということ。ゴム印でスタンプするだけでもたしかに時短になって効率的ですが、できればいちいちスタンプ台を使って押さない方が楽だと思いませんか?そんな希望に応えてくれるスタンプがあります。

 こちらのポンピタおなまえスタンプはインキが内蔵型のパッドになっていて、スタンプするごとに印面が回転して中のインキパッドに印面がつく仕組みになっており、いちいちスタンプ台を使って押す必要がありません。インキもおむつポンと同じ紙以外の素材に押せるインキなので、おむつに問題なくスタンプすることができます。おむつポンと同じく、シャチハタ製のスタンプです。

 スタンプの印面も、おむつポンが購入後にシャチハタの公式ホームページで印面をオーダーする必要があるのに対し、おなまえスタンプはセット付属の小さな文字コマを自分で差し込んで使うタイプなので、購入後からすぐお使いいただけるのも魅力です。

一点残念なのは、印面のサイズがおむつポンの2×8㎝サイズにくらべて、0.7×6.3㎝と小ぶりな点。ただ、実際に使ってみたところでは、おむつに押しても特に文字が読めないということは無かったので、問題はないかと思います。

ポンピタおなまえスタンプを実際押した例 ポンピタおなまえスタンプを実際押した例

介護用の大人おむつポンもある

 それからもう一点、実はおむつへの名前書きは、実は子どもだけの問題ではありません。介護施設などで暮らす高齢者も施設で毎日おむつを使っています。介護を必要とする家族がいる方は、こちらのおむつにも結構な頻度で名前を書くことになります。子どもの世話をするのと同様、大人のおむつも毎日のことなので、それなりに負担になります。おなまえスタンプは漢字には未対応ですが、おむつポンであれば漢字での印面作成もできるので、同じく便利に使うことができます。

おわりに

 持ち物に名前を書く。普段であればとても簡単なことのように感じられますが、これが毎日の作業になると負担もひとしおです。おむつ程度と軽く考えていて、いざおむつを毎日のように消費するようになると、こんなはずではなかったと頭を抱えることも実際多いです。ぜひスタンプを使って効率的に時間を使って、空いた時間で子どもとコミュニケーションをとる時間を増やしてみてはいかがでしょうか。